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ハリウッドザコシショウの底力

先日の水曜日のダウンタウン「人を笑わせられる距離の限界100m説」で他の芸人に圧倒的な差をつけて優勝した。

 

ハリウッドザコシショウといえばR-1ぐらんぷりのチャンピオン。そして、まだ見ていない人にはネタバレになるが「ドキュメンタル5」の優勝者でもある。しかしR-1優勝の前は絵に描いたような「地下芸人」だった。

 

繊細さもスタイリッシュさも無い、正に「THE・勢い芸」で「何が面白いのかわからない」と前々から視聴者に言われていた。

 

しかしTBSの「あらびき団」に初回から出演し、「キングオブあらびき」と呼ばれるほど番組に貢献。「あらー1グランプリ2014」で優勝するなど同業者には高評価を得ていた。

 

 

昨今のテレビの出方としては「ネタ」の他に「趣味」というジャンルで番組に呼ばれるパターンが多い。

 

アンジャッシュ渡部の「食」しかり、松橋周太呂の「家事」、どきどきキャンプ佐藤満春の「トイレ」など『戦略』として趣味を仕事に繋げる芸人も多い。

 

ザコシショウも「ゲーム」を愛する芸人で、テレビ東京「勇者ああああ」のゲームに関するクイズ企画ではレギュラーと呼ばれるほど毎回呼ばれている。

 

やろうと思えばゲーム芸人「フジタ」や「ヤマグチクエスト」(もう芸人では無いが)の様にゲーム知識を活かした売れ方も狙えただろう。だがザコシショウはそれをしなかった。あくまでゲームを「ネタ」に昇華させたのだ。

 

その姿を見れるのが「YouTube

www.youtube.com


毎日、自身の動画チャンネルにネタをアップするしているのだ。ゲームネタだったり誇張モノマネだったり様々だが、とにかく芸人の命である「ネタ」を今も欠かさず出し続けている。

 

傍若無人な芸だが、誰よりも「ネタ」だけに向き合うスタイルを貫いた。その結果、賞金500万円+1100万円を手に入れるまでのお笑い芸人になり、300m先でネタをやっても伝わるようになったのだ。

 

この手の話でよく目にするのが「実は真面目」「苦労人」の2つだが、例に違わずハリウッドザコシショウも実は真面目な苦労人という、本人にとって「レッテル」に成りかねない本質が見えている。これからも仲間のケンドーコバヤシのように「ルールの中で暴れる」スタイルを貫いて欲しいと私は思っている。