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インパルス復帰後の初ネタはインパルス全開だった

去る11月23日「ネタパレ」でインパルスが1年ぶりにコントを披露した。


そのネタは「漫才」。漫才をやったわけではない。漫才という「コント」だった。


サンパチマイクの前に現れたのは板倉と堤下ではない偽者。登場時点で観客が「???」となっていた。


ネタパレという番組はレギュラーメンバーとゲストの声がネタ中に聞こえるという演出が施されているため、それがたまに邪魔になったりする。


しかし今回でいうと登場時の違和感を陣内智則が「アレ?」と言葉に出す事によって「これはおかしな状況だ」ということがわかりやすくなる。そういった点ではネタパレの性質がプラスに働いたボケであったと言える。


登場した偽者は「ゴットタン」のストイック暗記王で出演した際の、堤下に似ている男を起用した。


ゴットタンのプロデューサー・佐久間宣行が「ストイック暗記王のニセ堤下紹介してくれと言われた」とツイッターで発言。板倉も適任だと思ったのだろう。


ちなみに、あのニセみ下は芸人ではなく「鶴町憲」という役者だそうだ。


「漫才」という題材もよかった。インパルスのネタといえばコント。復帰直後だった場合は漫才で謝罪の言葉や失態イジリを入れたほうが、普通にコントをするより見る側も受け入れやすい。


漫才を題材にしたコントに落とし込んだのは素晴らしいの一言だ。


ニセみ下にしっくりこない板倉に「騙されるな!」と割り込んできた本み下こと堤下敦。意識朦朧イジリで本物を見分けたと思ったら、そこから「体型似てる芸人ラッシュ」が始まる。


とにかく明るい安村どきどきキャンプ岸・マテンロウアントニー・そして全く知らないおばさん。


6人の堤下に「俺が本物だ!」と迫られ、板倉は「やめてくれ!」と狂う。そして(漫才ではありえない)暗転。


照明が付いたら、そこには板倉だけが残り「そうか・・・堤下なんて最初からいなかったんだ・・・俺の弱い心が生み出した幻影だったんだ・・・」でネタが終わる。


短くも豪華な顔ぶれだったインパルスのネタ。そこには板倉らしさが惜しげもなく盛り込まれていた復帰にふさわしいネタだった。


これからの2人の活躍に期待したい。