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M-1グランプリ「敗者復活戦」は視聴者が決めていいのか問題

今年のM-1は話題に事欠かさない。今回は「敗者復活戦」についてだ。


例年通り今年のM-1も敗者復活戦が行われ、視聴者投票で「ミキ」が復活した。結果、4位という最終決戦まであと一歩だった。


今回の敗者復活戦、注目されていたのはラストイヤーの「プラスマイナス」だ。


準決勝まで勝ち進んだラストイヤー組4組の内、唯一ファイナリストに選ばれなかったのがプラスマイナス。


しかし劇場では常に爆笑をかっさらっているこのコンビ。仲間内の芸人からは絶大な信頼を得ている。それぐらい漫才が面白い芸人なのだ。


しかしM-1では結果を残せずラストチャンスに。審査員にハマらないのか周りから「何故勝ち上がれないのか」と疑問の声をよく聞く。


とにかく勝てないプラスマイナス。M-1が復活した2015年からは準決勝にすら進めなかったが、最後のチャンスで敗者復活にまでこぎつけた。


くじで選ばれた出番順はラストから2番目。「後半の方が有利」というM-1では圧倒的有利な状況で敗者復活戦に挑む。


プラスマイナスがぶつけた3分は「集大成」と言うに相応しいネタだった。


しかし、勝者のミキの漫才も良かった。さらに野外ならではのトラブルでうるさい音が出た場面でもアドリブでツッコむ昴生。見事に機転を利かせていた。


結果、ミキが39万3189票。プラスマイナスが37万5909票。その差は1万7280票だ。


この「視聴者投票」というルールがミキ・プラスマイナス両名を苦しめる結果になったのではないだろうか。


とろサーモン久保田が「カッコいいだけで投票するな!」とSNSに投稿。さらに大会終了後、Gyaoの配信でも噛み付いていた。


ミキとプラスマイナスの差である1万7千票は「人気票」と言われても仕方ない気がする。

 

僅差であればあるほど「人気者だから票が入って勝ち上がった」と思われやすい。


勿論ミキの「漫才師の実力」があってこそなのだが、人気者故にそういった目で見られるのだ。


だからといって仮にプラスマイナスが勝ち上がった際には「ラストイヤーだから」「同情票」と言われかねない。


プロがジャッジしない素人の投票は、そういった芸人側のデメリットが大きい。


そんな素人投票で決める「女芸人No.1決定戦 THE W」は今夜8時から。

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