千鳥の「何気無い日常」から笑いを生み出す能力
いまや、正に「飛ぶ鳥を落とす勢い」のお笑いコンビ「千鳥」
M-1に三度ファイナリストに選ばれ、THE MANZAI でもしっかり爪痕を残す漫才師。
さらに彼らはネタだけでなく、ロケの能力がずば抜けて高く大阪では安定した仕事っぷりだった。
バラエティ能力は昔から折り紙付きだったが東京進出後は暫く受け入れてはもらえなかった。
終いにはアメトーークで「帰ろか千鳥」と特集を組まれる始末。長い間ハマらなかったが、2012年に転機が訪れる。関東で冠番組を持つのだ。
それがテレビ埼玉の「いろはに千鳥」だ。
テレビ埼玉は昔から自社制作のバラエティが多数存在し、数ヶ月で終わる番組もザラだ。
しかしいろはに千鳥は現在も続く大人気番組へと成長しDVDの売れ行きも順調だ。
さらに、今テレビ界を賑わせているバラエティがある。
ABC制作の「相席食堂」だ。
元々関西で作られた番組なので関東では放送されなかったのだが、今では何処に住んでいてもネットで見る事が可能になっている。勿論、合法的にだ。
「いろはに千鳥」「相席食堂」の共通点は「ロケ」という点で千鳥2人の強みは「何も無い所にツッコめる点」だろう。
街ブラさせたら、なんて事ない看板に嘆いたり、人が歩いているだけのVTRでもツッコむ。
そんな千鳥の援護射撃をするかの様にスタッフもあの手この手で千鳥にツッコませる。
相席食堂ではツッコミやすいVTR作りを、いろはに千鳥はツッコミやすい素人を用意する。
いろはに千鳥のスタッフはそれだけでない。用意したのは「番組」そのものだ。
今年2月からGYAOで「千鳥のロコスタ」という番組が配信スタートとなった。
地方で活躍するローカルスターに会いに行くというコンセプトなのだが、そこはいろはにスタッフ。クセの強い人を用意している。
今やバラエティ番組をテレビ以外で見る時代になり、全国で観れるネットとローカルスターという組み合わせは非常にマッチしてるのではないだろうか。
今後ローカルスター目当てで千鳥の面白さに触れる人も増えるに違いない。
地方局で花咲く千鳥の2人は今や全国区、さらに飛躍的な活躍が今後期待される事だろう。