素人の批評は痛々しい。それでも「笑い」を語りたいんだ。

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R-1ぐらんぷり2019 感想

3月10日、「R-1ぐらんぷり2019」の決勝戦が行われた。今回も各芸人の感想を好き勝手に書く。

 

【Aブロック】
●チョコレートプラネット松尾
2014年に準優勝したレイザーラモンRGの様に「知名度のあるトップバッター」がいい役割をしていた。
しかし売れっ子が故の「ネタバレ感」が拭えなかったのが敗因の一つではないだろうか。


クロスバー直撃 前野悠介
小道具を数個紹介して終わりかと思いきや、メルカリで売ってるという現代っぽさに思わず吹いてしまった。
小道具芸だけでなく、そこから派生するフリップ芸は見事であった。獲得票数がゼロだったというのが今大会のレベルの高さを物語っている。


こがけん
「歌が上手くなりたい」というフリの時点で大体の展開は読めてしまいそうだが、ちゃんと裏切って、しかも面白い。
ただの芸達者では終わらず、ちゃんと場の雰囲気を巻き込む力もあった。


セルライトスパ 大須
「舞台に立つ人間は大きな声で」の定石を覆す見事なネタ。
M-1 2009の「M-1はハイスピートでボケ数多く」を覆したスリムクラブを思わせる衝撃だった。
あと、下敷きは高くない。


【Bブロック】
●おいでやす小田
例年通りの安定感を見せるが「小声芸で爆笑を獲られた次の出番」という、今回も最悪のタイミングで魂の叫びネタを披露した。
ネタ順に泣かされ、ルールに泣かされたこの男が報われる日はいつ来るのだろうか。


霜降り明星 粗品
基本やっているネタは変わらない。それを磨きに磨き上げ、見事に原石からダイヤモンドにしただけの事である。
粗品の元々持っているお笑いスキルの高さは脱帽物である。


ルシファー吉岡
「コント男優」という異名を持つルシファーが今年は下ネタを封印しつつも、男子学生が抱える悶々としたスケベ心を見事に表現した、
今の時代のゴールデンタイムで披露するにはいい塩梅の素晴らしいネタだった。
おいでやす小田同様に「面白いのに売れ切れない」いつになったらトロフィーを手に出来るのだろうか?


●マツモトクラブ
今年も安定的な強さを見せつけ復活ステージから勝ち上がった。ルシファー吉岡よりも直接的にエロを入れていた。
Bブロックの負け組は見事にM-1王者に泣かされた結果となった。


【Cブロック】
●だーりんず 松本りんす
まさに「くだらない」の一言が似合うカツラ芸だが、松本りんすのダンディさが上手く調和していた。
同事務所で昨年3位だったロビンフットのおぐと同じ「ハゲネタで3位」だった。

 

河邑ミク
高校生カップルの別れの流れで大阪をディスったネタ。青森県民の私には正直ピンと来ない内容だったが、反省会でケンドーコバヤシが「大阪生まれ・大阪育ちの俺が100%否定できないネタだった。」と言っていたので
相当高品質の大阪人あるあるだったのだろう。

 

三浦マイルド
大阪をイジるネタの次は広島をイジるネタ。何故R-1は偏るのだろうか。
めくるのに手間取っていたのも敗因ではあると思うが、同じフリップ芸の粗品と比べると、やはりテンポが良くなかったのではないだろうか。

 

岡野陽一
今年はR-1の客に関する避難が多かったが、元巨匠岡野だけは私個人の意見としては「悲鳴がプラスに働いた」のではないかなと。見事な狂人コントだった。
客が審査する場合ならポイントが入らない為もっと批難されるべきだろうが、テレビの前で見ている分だとあの悲鳴がおじさんの狂気を増大されたように感じ取れる。