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お笑いの日「キングオブコント2020」感想

昨日、9月26日(土)に開催された「キングオブコント2020」の決勝戦がTBSで放送された。今回はその感想を綴る。


●1stステージ


滝音(445点・同率8位)
「ラーメン」
普通のラーメン屋での一コマかと思いきや、大食いバトルの真っ最中だったというコント。
14時から行っていた「お笑いの日」が前説みたいな効果があったのか、トップバッターでも重い空気は無く、正々堂々としていたのが印象的だった。

 


GAG(445点・同率8位)
「河川敷」
フルートを吹く少女・中島美嘉・外野を守るおじさんが入れ替わるコント。
坂本の細身モノマネを生かしたコントだったが、昨年を超えることはできなかった。

 


ロングコートダディ(446点・7位)
「段ボール」
アルファベット順に並べないとわからない先輩がじわじわ笑いを誘うが、
設楽・大竹が言ったように「爆発を待っちゃう」という意見は視聴者も感じた所だろう。

 


空気階段(458点・3位)
霊媒師」
コミュニティFMに持ってかれる霊媒師のコント。
スマホよりちょっと早い!」はradiko利用者にとってニヤリとした部分ではないだろうか?

 


ジャルジャル(477点・1位)
「野次ワクチン」
ジャルジャルらしい「しつこさ」が見事にハマり
「僕の心の~♪」と歌うだけで笑いが生まれる見事な「天丼」が何度も決まるコントだった。

 


⑥ザ・ギース(457点・4位)
「辞める先輩」
高佐のハープ芸を存分に活かしたコント。
オチの「小田和正のCDジャケット」を切ったのも見事だったが、惜しくもファイナルステージには届かなかった。

 


うるとらブギーズ(440点・10位)
「陶芸家」
よくあるベタな設定の中で「良いヤツ割っちゃったwww」という、うるとらブギーズの「男同士の仲の良さ」が出ているコントだったが空気階段とかぶっている部分もあり、残念ながら最下位となった。

 


ニッポンの社長(454点・同率5位)
ケンタウロス
下半身が馬の男(ケンタウロス)と顔が馬の女(ミノタウロス)が出会うという奇々怪々なコント。
HYのAM11時を人間と馬が歌い合う、「どうかしてる」コントは前評判が高かっただけに5位に落ち着いたのが納得いかない人も多かっただろう。

 


⑨ニューヨーク(461点・2位)
「余興」
結婚式の余興でとんでもない芸を披露しまくるネタ。
M-1で果たせなかったリベンジをコントで発揮させ、ファイナルステージ進出決定時には喜びを爆発させた。

 


ジャングルポケット(454点・同率5位)
「脅迫」
娘を脅しに使うと思いきや、不倫の情報を脅しに使うコント。
お客さんやネタのテンポのズレを指摘されたときの「俺だ・・・」「おたけじゃないです、僕です。」にトリオの愛を感じた。

 


●ファイナルステージ


3位・空気階段(463点・合計921点)
定時制高校」
淡い恋模様を何言ってるかわからないおじさんと繰り広げるコント。
かたまりの女装の完成度・もぐらの変なおじさんの完成度、共に高くベタな設定を異様な空間に創り上げた見事なコントだった。

 


2位・ニューヨーク(463点・合計924点)
暴力団
「髪型を見られるのが恥ずかしい」という、ヤクザが行うくだらない会話を繰り広げるコント。
「銃撃シーンがやりたかった」と語る屋敷。2本目が空気階段と同点で、惜しくも銀メダルとなった。

 


1位・ジャルジャル(464点・合計941点)
「空き巣」
新人の空き巣がタンバリンを持ってきてしまうコント。
金庫の中身もタンバリンというジャルジャルらしい「一ボケストロングスタイル」のコントでキングの栄冠を勝ち取った。

 


私がジャルジャルを語る上で印象に残っているシーン。それはキングオブコントではなく、M-1グランプリ2018アナザーストーリーでの一言だ。

 


「もう漫才に全力を注ぐことは無いでしょうけど。
ジャルジャル ずっとコントやってたんで。
コントに全力を注いでいく人生になるんですけど。」

 


漫才の戦場で胸を張ってコント師だと言う彼の姿は異色であり、それでいて格好良かった。

 

2018年でM-1を離れ、2020年にコントの王者となったジャルジャル。賞レースから解放された2人は次のステージへ向かう。その姿をこれからも目に焼き付けていきたい。