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「まっちゃんねる」という実験で成功を収めた「女子メンタル」

10月24日に地上波フジテレビの土曜プレミアム内にて「まっちゃんねる」という特番が放送された。


「実験的で攻めた企画」をコンセプトにしてお送りしたこの番組。
漫才×ファッションで勝者を決める「コーデ寄席」や、「アカン警察」以来の警官となって大喜利苦手芸人を検挙する「大喜利警察」などがあったが、

 

一際目を惹いたのは「女子メンタル」という企画だ。


2016年にアマゾンプライムビデオ内で開始した「ドキュメンタル」。

 

2020年までに8シーズン+お蔵入り2シーズン、計10回やってきた「笑いの実験」を芸人ではない女性タレントで、しかもネット配信ではなくテレビで放送するという
別の実験を行った。


本家ドキュメンタルと違う部分は、

・参加者は10人ではなく7人

・参加費100万円、優勝賞金1100万円は無し

・判定はオレンジカードが無く、イエローカードとレッドカードの2枚のみ

・制限時間が6時間ではなく2時間30分

・松本がいるモニター席にはガヤとしてFUJIWARA藤本、野性爆弾くっきー!、フットボールアワー後藤の3人もバトルの様子を見守る


バラエティタレントとして活躍する女性がどんな笑いの仕掛けを持ってくるのか本家の芸人と比較して楽しむものだが、結果的に「女子メンタル」という企画だけで十分成立していて、尚且つドキュメンタルの良い宣伝になっただろう。


そこには「本家に負けてられない」という女性タレントの並々ならぬ想いがあった。


浜口京子
天然・適当発言で不思議な空間を創ることに長けている浜口京子マツケンサンバⅡを踊ったりひょっとこ踊りをしたり、父・アニマル浜口に扮したりと健闘。
中でもくっきー!を彷彿させる「鬼剃り込み」のズラをかぶった出オチ芸で笑いを誘うが、ゆきぽよの用意したセンブリ茶で油断し笑顔になって退場となった。


●松野明美
今回最年長の52歳。自身の肝であるマラソンを生かした(理解不能な)ネタを用意していたが、金田が拳を口入れる仕草や、自分で仕掛けたうろ覚えジュディ・オングで噴き出し退場となってしまった。


ゆきぽよ
峰岸の坊主をイジるという悪行やセンブリ茶を用意するなどタチの悪い仕掛け方をするゆきぽよ
せんとくんのパラパラを仕掛けるも、峰岸ガチャピンによるダンスの共鳴・そして自分でイジッた坊主のカウンターを食らってイエローをもらった。

 

金田朋子
自身の経験談や声優という職業を全く生かしてないモノマネで戦う奇人金田。
ドキュメンタルあるあるの「油断笑い」でパンスト越しに笑顔を見せてしまった。

 


ファーストサマーウイカ
「松本の著書には大量の付箋を貼ってるのに浜田の著書には一つも貼ってない」
「自分の写真にはたけを挟む」という芸人顔負けの技巧派なネタを用意。
何度も笑いの攻撃に耐えるも金田のパンスト顔に噴き出してしまった。ちなみに理由は「可哀相で・・・」


朝日奈央
唯一、一度も笑わなかった朝日。得意の10円芸・志村けんの白鳥パンツ。そして最も視聴者の印象をつけた「面長おじさんマスク」で峰岸を時間ギリギリまで攻撃するも耐えられてしまった。

 


峯岸みなみAKB48
剛力・ガチャピンのモノマネ・口説かれた唯一の芸能人という下世話な話(噂では山口達也らしいが)で笑いを誘う。
イカのはたけ攻撃にイエローをもらうも、最後の朝日による攻撃に耐え、アグレッシブポイントも加味され見事優勝を果たした。