さよなら高校生クイズ
ブログで語る位、私は「お笑い」というジャンルが好きだが、もう一つ好きなテレビ番組がある。それが「クイズ番組」だ。
頭脳を駆使して答えを導き出すため孤軍奮闘する出演者はとても格好良く映るが、それだけでなく「自分も画面越しに参加できる」という点がドラマやバラエティなど他の番組とは違う魅力の一つだろう。
その中でも毎年楽しみにしているのが「高校生クイズ」
私も高校生の頃は出場しようと友達を説得して応募したが、結局友人がオープンキャンパスを優先したため出場する事は無かった。
そんな楽しみだった番組だったが、今年は観ない。いや、今年から観ないが正しい言い方である。
去年、衝撃的な結末を目の当たりにしてしまったからだ。
「開成」「桜丘」「筑波大付属」の3校中2校が9ポイントという大事な局面で出された問題
「Q.プラハで開かれる有名な美術展覧会で、4年に一度開催・・・」
ここで押したのはリーチがかかった開成。
自信満々に「プラハカドリエンナーレ」と回答。
だが、判定は不正解。マイナス1ポイントになる。
問題は「プラハで開かれる有名な美術展覧会で、4年に一度開催される「プラハカドリエンナーレ」が次に開かれるのは何年?」
答え: 2019年
この問題にものすごい違和感を感じた。クイズとして出題の仕方がおかしいのだ。
クイズの答えを、その美術展覧会の名前にするのが普通のクイズ番組であるはずなのに、開催年が答えに来るのは決勝に出題するのは番組として違うのではないかと思ってしまう。しかも優勝がかかった大事な局面で。
そして結局優勝したのはカップルで優勝した桜丘高校。
憶測でしかないのだが、この問題・答えを2パターン用意していたのではないかと私は疑っている。
番組サイドとしては優勝経験のある開成よりカップルで三回連続出場した桜丘に優勝してもらう方がドラマチックだし華やかだ。だから不正解を導けるような問題文にして、ボタンを押した高校によって正解・不正解両方に対応できるように作ったのではないかと。
真相は勿論分からないし、考え過ぎと言われても仕方ないと思う。
ただ私は前から、非難轟々の24時間テレビを平然と流している日本テレビに対して「視聴率を稼ぐためなら方法を厭わない」という会社のイメージが出来上がってしまっている。正直、信用はしていない。
テレビ局に対して「信用」という言葉を使う事自体が間違ってるかもしれないが、私の中ではもう「高校生クイズ」を信用出来ない為もう見る事は無いだろう。
勿論、出場者に罪は一つもないと付け加えておく。
『追記』2019/5/19
今更だが、やはり同じような事を感じている人も多いらしく、過去に高校生クイズ2連覇を果たした伊沢拓司も言及していた。
またこの話か、と言われつつ!
— 伊沢拓司 (@tax_i_) September 2, 2017
『四年に一度』で始まる問題は、間違いなくそこで押されます。作り手もそれを把握している。灘開成のスライダーの問題を見れば、より一層。
あくまで競技クイズ的な原理だが、2019年を問う!という願望からスタートするなら「四年に一度」から始めてはいけない。
さらにこんな記事も発見した。
この問題が起きた翌年から「地頭力」を必要とするクイズに切り替えた。
日本テレビの「逃げ」の行為だと、個人的には思っている。